身体に効く栄養成分・食材・調理方法
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長ねぎ





◆ユリ科

◆旬は秋〜冬。

◆一文字とも呼ばれる。




◆薬効


・かぜ

・肩こり

・老化防止

・冷え性

・胃弱

・安眠

・しもやけ

・神経痛

・リュウマチ




◆昔から日本で食べられた野菜の万能選手


中国西部が原産の東洋野菜で、2000年以上も前から漢民族によって栽培されていたと いわれます。

日本でも奈良時代以前から栽培されていて、古くは「キ」と呼ばれていまし た。

それが、やがて「ネギ」に転じたわけです。その種類は豊富で、全国各地で長ねぎの 仲間が盛んに作られています。
おもしろいのは、関東では根深といって白い根の部分を好 むのに対して、関西では葉ねぎといって、緑色のやわらかい葉の多い種類を好んで食べま す。

根深は、栽培のとき土盛りをして、日光をあてない部分を多くして作るものです。
品 質として有名なものに、群馬で作られる下仁田ねぎがあります。
とろりとした甘みが身上 で、すき焼きや鍋物には欠かせない味です。
また、ぬたなどに用いるわけぎや、薬味とし て利用されるあさつきなども、みな長ねぎの仲間です。
長ねぎは、もっぱら料理の脇役と して使われますが、和洋中華とそれぞれに利用できる、野菜の万能選手でもあります。

日 本料理では、鍋物、ねぎま、あえ物、汁の実、すき焼き、かも鍋、そばや冷むぎの薬味な どに活躍しますし、中華なら、炒め物や煮こみに、またスープやサラダの具として西洋料 理にも使えます。




●ビタミンB1の吸収率を高める硫化アリル


独特の臭気は、玉ねぎやにんにくと同じ硫化 アリルという成分が含まれているからで、この硫化アリルには、ビタミンB1の吸収率を 高めるという、すばらしい効能があります。

他の栄養素としては、ビタミンA(カロチン )やCを含んでいることがあげられます。
ただしカロチンは、長ねぎの青い部分に多くあ りますので、白いところばかり食べている人には、残念ながらビタミンAは期待できませ ん。

旬は、根深が秋から冬にかけて、葉ねぎはほぼ年間を通して平均して出回っています 。下仁田ねぎは冬場しか出回らないもので、冬の味覚として、ぜひ賞味してほしいもので す。

買うときのコツは、白い部分と青い部分がはっきり分かれていて、まっすぐ伸びてい るものを選ぶことです。
また、指で押してみてやわらかくへこむようなものは避けたほう がいいでしょう。葉ねぎは先端まで鮮やかな緑色をしたものを選びましょう。

保存は、根 つきのものは庭に埋めておくと長もちします。根つきでないものは、新聞紙などにくるん で冷暗所に。




●かぜをひいたらねぎ湯を飲むといい


薬効はいろいろありますが、民間療法としてもっともよく知られているのは、かぜ薬とし ての効能です。

昔は、「かぜをひいたらねぎ湯を飲め」といわれたほど、かぜの妙薬とし て用いられていました。長ねぎがかぜに効く理由は、体を温める効果があるからです。
白 い部分を細かくきざんで、みそ少々と、しょうがをすりおろしたものを少量まぜて、熱湯 で溶いて飲みます。
体が芯から温まると同時に発汗が促されて、熱も下がります。
わざわ ざねぎ湯にしなくても、ねぎをたっぷり入れたみそ汁を飲むだけでも、体が温まり、少々 のかぜならなおってしまうほどです。

また、かぜでのどが痛むときは、長ねぎを縦割りに して、火にあぶり、やわらかくなったものをのどに当てて湿布をします。軽いのどの痛み やせきならば、これだけで止まります。
かぜで鼻づまりをおこすと、イライラして仕事の 能率も落ちますし、寝苦しくて安眠できません。
そんなときにも、白い部分を縦割りにし たものをフライパンなどでさっとあぶって、鼻のつけねや小鼻の部分に当てておくと、あ の独特の臭気が効いて、鼻が通ってきます。




◆常食すれば老化防止や美肌に効果的


ちょっと意外なところでは、長ねぎを常食すると、肩こりに効果があると思われることで す。

これは、ねぎに含まれる硫化アリルがビタミンB1の吸収効率をよくするため、エネ ルギーの代謝が活発になり、筋肉のこりをほぐすと考えられます。

また、セレンという微 量物質が含まれていますが、これには体内の過酸化脂肪をおさえる働きがありますので、 老化防止やお肌の美容、シミ対策などにも効果が期待できます。

ねぎは体を温めますので、 冷え症の人は常食すると、体質が改善されます。
胃弱の人もねぎを食べることで、食欲が 増進し、胃腸の働きが活発になります。

また、長ねぎには、玉ねぎと同様、神経をしずめ る作用があるので、きざんで枕もとに置いて寝れば、安眠効果が期待できます。

外用とし ては、しもやけの患部に長ねぎの煎じ汁を塗りこむという方法があります。また冬の寒い 夜など、お風呂にねぎの煎じ汁と塩を少々加えて薬湯にして入ると、体が温まり、湯ざめ しにくいものです。
神経痛やリュウマチの人におすすめできる薬湯です。









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