成田山書道美術館 場所の地図
成田に出かけたため、成田山新勝寺の境内後方にひろがる、緑豊かな美しい成田山公園の一角にある「成田山署津美術館」を訪れました。
成田山書道美術館は、平成 4(1992)年開館で、公益財団法人成田山文化財団が運営する書の総合美術館です。成田山に参詣される人たちの篤志によって経営されています。収蔵品は、古今の日本と中国の書ですが、とくに江戸時代から現代まで、これまで見過ごされがちだった時代の名品を数多く展示されています。
玄関前には、大きな「筆魂」という文字の石碑が建っています。
館内に入ると、中国山東省にある泰山(海抜1545m)の岸壁を削って造られた「紀泰山銘」の原拓が飾られており、これのみ写真撮影可でした。高さ13.3m、幅5.3mに及ぶ碑刻は、碑文本文のみで24行、行51字で996字に及びます。玄宗皇帝の真筆と伝えられ、泰山山頂に偉容を誇っているとのことです。中国における芸術のスケールの大きさに驚愕です。
館内には、江戸時代から現代までの、有名書家の作品が整然と展示されていました。一見の価値がある美術館でした。
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《令和7年6月5日撮影》 |