墨跡№80-【夢 応作如是観】
墨跡第80回目は、令和7年1月に掲載されている、龍門寺大衆禅場長老(臨済宗妙心寺派元管長)・河野太通老師の「夢 応作如是観(ゆめ まさにかくのごときのかんをなすべし)」です。
大意は、『夢とは、実際には姿も形もないのにあたかも現実に存在するものの如く見える、もしくは思われるものをいう。したがって意味の捉え方も様々である。「何事も夢のようだ」このように悟れという。その人、その立場によって違いはあるが、長い年月をかけた人生そのもが夢だと悟れば、苦楽にとらわれることもない。新しい年を迎え、初夢は如何であっただろうか。御題『夢』に因む。』(写真・大意ともに、日本の心 禅宗各派管長・師家 墨跡 株式会社・千眞工藝 より)
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和7年1月2日(木):第4959号】