墨跡№73-【萬法歸一】

 墨跡第73回目は、令和6年11月に掲載されている、円覚寺派管長・横田南嶺老師の「萬法歸一(ばんぽういつにきす)」です。
 大意は、『万法、すなわちすべての存在は千差万別の様相を示し、一つとして同じものはない。しかし、結局のところ万法は絶対の「一」に帰すという。仏法とは目前にある日常的なものすべてがそのまま仏法である。それ以外に求める「万法」などというものはどこにもない。「花が美しい」と感動したとき、自分と花とが一体になるように、その対象と自分が一体になるように、その対象と自分が一つになった状態を禅的な世界観で表現している。』(写真・大意ともに、日本の心 禅宗各派管長・師家 墨跡 株式会社・千眞工藝 より)

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和6年11月1日(金):第4903号】