墨跡№63-【天下無山(てんかむざん)】

 墨跡第63回目は、妙心寺派管長・小倉宗俊老師の「天下無山(てんかむざん)」です。
 大意は、『善悪・賢愚・愛憎、それぞれこの二文字の絶対矛盾の現実世界に右往左往しながら生き続けるのが人間である。しかし、その矛盾の根底には一(いち)なるいのちが息づく。絶対矛盾と絶対の大自由との不二の境地を、この語句は指し示している。天下大地にどっしりとした富士山のような自分づくりをしよう。』(写真・大意ともに、日本の心 禅宗各派管長・師家 墨跡 株式会社・千眞工藝 より)

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和6年8月19日(月):第4839号】