墨跡№58-【竹洗耳清】
墨跡第58回目は、天竜寺派管長・佐々木容道老師の「竹洗耳清(たけみみをあらってきよし)」です。
大意は、『京都嵐山の竹林の傍らに天龍僧堂の山門がある。門外の竹の路を散策する人たちは、竹間を通り抜ける清風を受けて、より清々しく見える情景を楽しんでいる。「耳を洗う」とは世俗の汚れたことを聞いて、その汚れた耳を洗い清めるという意味である。一葉のそよぎに清涼世界(浄土)が広がる。単なる観光地でないことを忘れてはいけない。』(写真・大意ともに、日本の心 禅宗各派管長・師家 墨跡 株式会社・千眞工藝 より)
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和6年7月9日(火):第4803号】