墨跡№53-【一鉢千家飯 歩々是道場】
墨跡第53回目は、建長寺派管長・吉田正道老師の「一鉢千家飯(いっぱつせんけのはん) 歩々是道場(ほほこれどうじょう)」です。
大意は、『その昔、雲水は師をもとめて、自ら天下を歩き廻ったと言われている。修行は、踏みしめる草鞋(わらじ)の一歩一歩から始まり、雑念とたたかいながらの歩みは、まさに道場そのものである。そして、一椀の食にも多くの家々の施しが盛られている。このようにして、雲水は托鉢を通じ、衆生の恩を学んでいく。私たちも、その人生においてどれほど人の恩を受けたか、逆に、社会に対してどの程度貢献できたのかを今一度考えたい物である。』(写真・大意ともに、日本の心 禅宗各派管長・師家 墨跡 株式会社・千眞工藝 より)
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和6年5月12日(日):第4753号】