墨跡№26-【泣露千般草、吟風一様松】
墨跡第26回目は、令和5年10月のカレンダーに掲載されている、向嶽寺派管長・宮本大峰老師の「泣露千般草、吟風一様松(つゆになくせんぱんのくさ、かぜにぎんずいちようのまつ)」です。
大意は、『秋の風情を詠んだ「寒山詩」の一節である。多くの草々は、しっとりと露に濡れて泣いているように見え、松はすべて同じように風に吹かれ、枝を鳴らし響かせている。この風は、あらゆるものに差別することなく、一様に吹く。これを仏祖の宗風であると信じ、日々力強く生きていかなければならない。』(写真・大意ともに、日本の心 禅宗各派管長・師家 墨跡 株式会社・千眞工藝 より)
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和5年10月1日(日):第4537号】