現代文学大系㊳-井伏鱒二集-

 文学全集の38冊目は、独特のタッチで昭和文学界を牽引した井伏鱒二集です。
 1冊を読み終えて、彼の文学には、二つの特徴があることがわかりました。一つは、「山椒魚」等に代表される動物を題材にしたもの、もう一つは、「さざなみ軍記」等でみられる、古き古文書を題材にしたものです。また、「本日休診」や「多甚古村」等の日々の業務にいそしむ人々が、ユーモラスに描かれているものは、あきずに読むことができました。

≪令和5(2023)年8月27日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和5年8月28日(月):第4506号】