与良木トンネル  場所の地図

 設楽町側から与良木トンネルを通って新城市側へ抜けました。意識してこの道を通るのははじめてのような気がします。稲目トンネルが不通のため、与良木トンネル経由のバスに乗った記憶がかすかにあります。トンネルの近くに、「与良木峠分水界」と記された看板や、まだ鳳来町のままの市町村表示の看板が残っていました。
 トンネルのことが詳しく記載されているHP「十二屋」に次の記載がありました。
 北設楽郡設楽町と新城市(旧鳳来町)との境にある与良木峠にある明治時代のトンネルです。明治27(1894)年竣工と愛知県内の近代道路トンネルとしては最古の存在で、重厚な石積み形式の面壁が印象的で同時期に作られた伊世賀美隧道とよく似た印象を受けます。現在では一市町村道のトンネルですが、かつては伊那街道の要所に位置しこのトンネルの開通により荷馬車による交通が可能になりました。その後80年以上に渡り伊那街道を南北に結ぶ要所として機能し昭和30年代には県道指定も受けましたが、昭和53(1978)年稲目トンネル開通により交通の流れも県道指定もそちらに移り現在ではひっそりと余生を過ごしています。

設楽町側から 新城市側から 「与良木峠分水界」と記された看板
≪令和5(2023)年8月17日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和5年8月21日(月):第4499号】