家紋⑳-「三階菱」・「松皮菱」紋
「菱」紋は80種類以上あるようですが、檀家様で使われているのは、「丸に三階菱」紋と「丸に松皮菱」紋です。
菱紋は古代より世界中で用いられた原初的な文様。清和源氏の代表的な家紋で武田家の家紋として有名。菱紋は四辺の長さがすべて同じ斜方形を基本とする。尚美的(美を重んじる)な意義で家紋となった。(家紋のいろはより)
三階菱紋は、大中小の三つの菱を継ぎ目を描かずに積み重ねて描く。清和源氏小笠原氏の代表家紋。小笠原氏は甲斐国多摩郡小笠原村に住み小笠原氏を称したことが始まり。『小笠原系譜』によれば、後醍醐天皇から「王」の字の家紋を賜ったが、畏れ多いとのことから王の形をした松皮菱を用いたという.。松皮菱の松皮とは、松の樹皮をイメージして「松皮」と呼ばれる。(家紋のいろはより)
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和5年8月10日(木):第4488号】