墨跡№16-【夏天氷未釋】

 墨跡第16回目は、方広寺派管長・安永祖堂老師の「夏天氷未釋(かてんのこおりいまだとけず)」です。
 大意は、「寒山詩集の中の一句。寒山では、夏でも氷が融けることがなく、太陽が出ても、霧が朦朧と立ちこめるのだという。これは、外境に左右されない悟りの境地と解釈する。このような環境は、自らの修行を通じてのみ知ることができる。」(写真・大意ともに、日本の心 禅宗各派管長・師家 墨跡 株式会社・千眞工藝 より)

 

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和5年7月24日(月):第4471号】