家紋Bー丸に剣方喰

 檀家様で三番目に多い家紋は二つあり、その一つが「丸に剣方喰」です。
 片喰(かたばみ)紋は131種類ほどあり、その代表的なものが、「丸に剣方喰」です。多年草のカタバミの葉をかたどった家紋です。夜に葉を閉じた姿が葉が食いちぎられたように見えることから「片喰」と名付けられました。雑草として踏まれても枯れない力強い生命力から家紋として用いられ、もっとも歴史のある家紋の一つになりました。「方喰」だけの家紋もありますが、剣が加わった理由は、武家が用いた際に、生命力の意味合いに尚武的な象徴である「剣]」加えて、より武門にふさわしくなるよう派生したものが「剣片喰紋」といわれています。 (家紋のいろはより)

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和5年4月19日(火):第4375号】