安城八景A
3 葛葉稲荷(くずはいなり) 場所の地図
朧夜(おぼろや)や 嫁に化けたる 古狐 仙風舎柳月
江戸時代、この周辺には御用林があった。明治時代になって開墾のために松林を伐採することになると、狐が役人のもとへやってきて「私たちは、平安以来ここに住んでいます。私たちの住むところがなくなってしまうので、情けによって松の木を残してください」と訴えたのだという。その結果、4本の松を残すことになり、稲荷社は葛葉稲荷または四本木稲荷と名付けられた。稲荷社は、平成5(1993)年に、京都伏見稲荷から勧請して150年を迎えている。(文章・柳月の画はガイドマップより)
≪令和4(2022)年9月12日撮影≫ |
4 出郷傘松(でごうかさまつ) 場所の地図
夕立(ゆうだち)や から傘松に 雨宿り 仙風舎柳月
柳月によれば、かつて「木の形が傘のようだというだけでなく、往来の人々がにわか雨の際に、急いで雨宿りをすることから名付けられた」松の木の大木があったという。その傍らにある地蔵尊については、「子宝にに恵まれ、子どもは丈夫な体を授かり、健やかに成長する」ご利益があるとされた。松はいつの時代かに失われ、地蔵尊も昭和55(1980)年に区画整理事業によって位置を変えたが、現在でも厚く信仰されている。(文章・柳月の画はガイドマップより)
≪令和4(2022)年9月12日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和4年12月7日(水):第4244号】