安城八景@
1 花木野趣(はなのきやしゅ) 場所の地図
茨(ばら)咲くや なかに目立ちし 花菖蒲(はなしょうぶ) 仙風舎柳月
現在のJR安城駅の市街地は、明治24(1891)年に安城駅が開発された以後に発展したもので、それまでは自然豊かな原野だった。当時の情景について柳月は「以前は何もない原野で、池や沼があって、四季ともに趣があり、特にバラのよい香りや、池に咲くアヤメ、沼のサギソウ、野道のキキョウ、ユリやフジバカマ、リンドウなど俳句の題材とするものが数え切れないほどあった」と述べている。(文章・柳月の画はガイドマップより)
≪令和4(2022)年9月12日撮影≫ |
2 境目首折地蔵(くびおれじぞう) 場所の地図
撫子(なでしこ)や 利生(りしょう)あらたな 辻仏 仙風舎柳月
現在は首無地蔵として、池浦町丸田の交差点にある。柳月によれば、「刈谷から岡崎に向かう道に三本松があった。ここに性悪の古狐が住み、往来者をを化かして道を迷わせて困らせていた。しかし、この地蔵の近くに来ると、その幻覚も消失していった。今でも、願いがかなうと、多くの参拝者が訪れている」という。(文章・柳月の画はガイドマップより)
≪令和4(2022)年9月12日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和4年12月6日(火):第4243号】