文学の散歩道D  場所の地図

 安城公園内にある文学の散歩道、文学碑の第5回目(最終回)は、野口雨情と新美南吉です。

野口雨情(のぐち うじょう)

日本のデンマーク
三河の安城
町にゃメロンの
花が咲く

本名は英吉(一八八二〜一九四五)
詩人 茨城県北茨城市出身 大正期の
児童雑誌「金の星」「赤い鳥」に童謡を発
表し童謡運動の推進者となった。「十五
夜お月さん」「青い眼の人形」などの童
謡集がある。この歌詞は昭和初めの作
で「安城小唄」または「日本丁抹節」と
呼ばれていた。
新美南吉
牛はおもいものを曳くので
地べたをにらんで歩く
牛は重いものを曳くので
首を垂れて歩く

本名は正八(一九一三〜一九四三)
童話作家 半田市岩滑中町出身
二十五歳から五年間、安城高等女学校の
英語の教員として勤め、かたわら詩や童
話を創作する。「おじいさんのランプ」「花
のき村の盗人たち」「牛をつないだ椿の木」
など童話集がある。
≪令和4(2022)年9月12日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和4年9月23日(金):第4177号】