水の子

  施餓鬼会は、字のごとく「餓鬼に施す会」です。「餓鬼」とは、地獄道の次に苦しい世界である餓鬼道に落ちていつも飢えと渇きに苦しんでいる亡者をいいます。そんな、自分の力ではどうしようもない餓鬼に飲食の施しをするのが「施餓鬼会」です。 そしてその施餓鬼棚には、餓鬼へ施す食べ物である「水の子」が供えられます。
 「水の子」は、細かく切ったナスと白米を水でといだものです。そうすることにより、餓鬼が食べやすいようにとの配慮です。そのなすと白米を、ハスまたはサトイモの葉に盛ります。そして受け皿を用意します。受け皿に、ハスまたはサトイモの葉を使っても良いでしょう。
 「水の子」と同時に、洒水用の水も用意します。

≪令和4(2022)年8月15日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和4年8月17日(水):第4140号】