今月の掛軸 №136-【白雲抱幽石】
土蔵から出てきた掛軸の第30回目は、久留米にある梅林寺の東海猷禅老師の「白雲抱幽石」です。
「白雲幽石を抱く」とは、禅語で、意味は「人里離れた深山幽谷に住居を構え、ひとり悠然と詫び住まいを楽しんでいる」
久留米に或る梅林寺は、臨済宗妙心寺派の寺院で九州の代表的な修行道場です。そして、作者である東海猷禅老師(1841-1917)は、荒廃した梅林寺の住職に明治12(1879)年から務め、禅堂を再開単し、多くの有能な弟子を育てたとして知られています。
≪令和4(2022)年7月3日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和4年7月16日(土):第4108号】