石舞台古墳  場所の地図

 6世紀の築造された、巨石30個を積み上げて造られた石室古墳です。その規模は日本最大級を誇ります。盛土が失われて、露出した天井石の上面が平らなことにちなんで、石舞台と呼ばれています。墳丘は1辺50mの方墳で、周囲には幅8.4mの濠がめぐっています。石室の長さは19.1m、玄室は高さ約4.7m、幅約3.5m、奥行き約7.6mで、石の総重量は推定2,300t、古墳最大の巨岩である天井石は、南側が約77t、北側約64tもあるといいます。この巨大古墳が誰の墓なのかは不明ですが、付近に蘇我馬子の庭園があったことから、馬子の墓ではないかとの説が有力です。また、石室が露出しているのは、馬子の横暴な態度に反発した後世の人が封土を取り除いたためともいわれています。周囲は芝生広場になっており、春は桃やサクラ、秋は彼岸花が咲き、多くの観光客が訪れます。

西側から 東側から
南側から 石室内
≪令和4(2022)年5月11日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和4年7月7日(木):第4099号】