吉野山散策B 吉水神社  場所の地図

 金峯山寺の南東500mの所に、世界遺産である「吉水神社」があります。
 もとは吉水院とよばれた、金峯山寺の格式高い僧坊でしたが、明治初期の神仏分離令発令後、後醍醐天皇を祭神とする神社となりました。源頼朝に追われた源義経が身を隠した場所であること、南北朝時代に後醍醐天皇の行宮になったこと、豊臣秀吉が花見の本陣としたことなど数多くの歴史的逸話で知られています。書院(重要文化財)には後醍醐天皇玉座の間や義経潜居の間、太閤秀吉花見の間などがあります。また、南朝の宝物を数多く展示されています。北闕門(ほっけつもん)は、後醍醐天皇が京都へ向かって祈られた門で、ここで祈ると邪気が祓われるといわれています。
 なお、吉水神社の御朱印をいただいた際に、平成13(20019)年に火災で焼失した勝手神社の御朱印もいただきました。再建を託してのことと思われます。勝手神社の境内は、義経と別れた静御前が追っ手に捕らえられて、請われて舞いを舞ったといわれる地です。

参道 神門 拝殿
義経潜居の間 後醍醐天皇玉座 朱印
吉水神社の北闕門 勝手神社の鳥居 勝手神社の朱印
≪令和4(2022)年5月10日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和4年6月30日(木):第4092号】