今月の掛軸 №134-【花園萬寧之書②】
土蔵から出てきた掛軸の第28回目は、「花園萬寧之書②」です。
軸の文面は、「青山幾度変黄山 浮世粉紜総不干」とあります。無窓国師の「山居の詩」という七言絶句です。
書き下すと、「青山(せいざん)、幾度(いくたび)か黄山(こうざん)と変ず、浮世(ふせい)の粉紜(ふんうん)、総に干(かか)わらず」
意味は「青い山が何度も秋の黄色い山に変わる。そのときに、この山の中に住んでいる私にとって、世の中の争いごとなんて知ったことではない」
作者の、花園萬寧は、未だどのような人物かわかりません。
≪令和4(2022)年5月3日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和4年5月4日(水):第4035号】