浜松市西区・龍雲寺 地獄極楽図⑭ 場所の地図
浜松市西区にある龍雲寺【第3899号】にある地獄極楽図の第十四図です。
第十四図の解説は次のように示されていました。
第十四図 極楽1
第十四図から第十六図までは、極楽の世界が描かれている。
描写の雰囲気もいままでと大きく異なり、天女が舞い、悟りを開いた者たちが安らかに過ごしている様子を見ることができる。
この極楽という仏土は広々としていて、返際のない世界であり、地下や地上や虚空の荘厳は微をきわめ、妙をきわめている。この浄土にある華池や宝楼、宝閣などの建物もまた浄土の宝樹も、みな金銀珠玉をちりばめ、七宝乃至は百千万の宝をもって厳飾されている。しかも、それらは実に清浄であり、光明赫灼と輝いている。衣服や飯食は人々の意のままに得ることができ、寒からず暑からず、気候は調和し、本当に住み心地のよいところである。また、聞こえてくる音声は、常に妙法説くがごとく、水鳥樹林も佛の妙説と共に法音を述べる。したがって、この浄土には一切の苦はなく、ただ楽のみがある。
≪令和3(2021)年10月26日奉拝≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和4年3月1日(火):第3971号】