安城・弥厚公園 場所の地図
都築弥厚(つづきやこう:1765-1833)は、明治用水を計画した人として、日本のデンマークといわれる安城市の農業史においてはかかせない人です。彼は、明和2(1765)年に、三河国碧海郡和泉村(現在の安城市和泉町)の豪農の家で生まれました。
当時、「安城が原」と呼ばれる枯れた土地であった地域に用水を通すための測量を行い、幕府に出願しましたが、用水が完成する前に病没します。 その後、明治13(1880)年に明治用水は通水開始し、碧海地域の土地は飛躍的に開発され、大正末から昭和初めにかけて、「日本デンマーク」と言われるまでの農業地帯となりました。
この地、北本郷古墳の丘は〔弥厚公園〕として整備され、都築弥厚の銅像が建っています。銅像は大正8(1919)年に建立されましたが、戦時中に金属供出のため解体され、昭和26(1951)年に再建されました。公園は、平成25(2013)年、都築弥厚没後180年を記念し、弥厚翁の功績を記した看板やあずまやを新しく設置し、身障者にも配慮した駐車場や歩道・トイレが整備されるなど、ニューアルされました。
≪令和3(2021)年11月19日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和3年12月27日(月):第3907号】