安城・南吉の下宿先  場所の地図

 新美南吉の下宿先として使用していた建物(門長屋)は今も同じ場所に残っています。平成25年の新美南吉生誕百年を機に、当時の姿に復原されました。
 「学校の教員は学校の近くに住まなくてはならない」という学校の命により、南吉は昭和14年4月から、現在の安城市新田町で下宿を始め、歩いて安城高等女学校(現在の安城市桜町)へ通いました。
 部屋は八畳一間で、二方がなっていて、下宿代は電灯代を含め、2円90銭であったことが日記に書かれています。
 南吉は、ここで暮らした約3年半の間に、初の単行本「良寛物語 毛鞠と鉢の子」、初の童話集「おぢいさんのランプ」を出版し、幼い頃から持ち続けた「童話作家になりたい」という夢をかなえました。

≪令和3(2021)年11月2日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和3年12月4日(土):第3884号】