現代文学大系⑬-芥川龍之介集-

 文学全集の13冊目は、芥川龍之介集です。
 芥川龍之介(1892-1927)は、大正時代から昭和初期にかけて活躍した小説家で、短編小説の名手として、現在も広く名が知られ、有名な日本の文豪の一人です。教育的な児童小説も数多く残しており、特に『羅生門』『蜘蛛の糸』などは、現在でも教科書に多く採用されています。35才の若さで自殺しています。純文学の新人作家に与えられる芥川賞は、彼の功績を記念してつくられた賞ということで有名です。
 この集には、44本の短編が収められていました。数多くのジャンルが代わる代わるあらわれ、芥川のたぐいまれな才能を感じました。しかし、自殺者特有の晩年の作品は難解でたいへん暗い作品が多いことも事実です。

ケース 掲載作品 ケースの中の冊子
≪令和3(2021)年11月20日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和3年11月29日(月):第3879号】