安城・南吉の日記を巡るコース③
コース図 |
8、カミヤ理容(ヘアースタジオカミヤ)
南吉の日記に登場する店
二度目に・・・の家に髪をかりにいった。仰向けにねさせられ、顔を剃ってもらっているとき、・・・が学校から帰って来た。(昭和14年5月13日)
9、岡政農具(明治用水関連人物岡田菊次郞宅)
南吉の日記に登場する場所。
「弥厚」の最後の章に、明治用水に水の来そめる日は、「花うけてゆく水は」等をとり入れて。(昭和16年12月3日)
都築弥厚を本にして死のうと思った。(昭和17年1月11日)
ここは、初代安城町長を務めた岡田菊次郞が住んでいた家屋。菊次郞は、矢作川上流域に目地用水の水源確保のためにやんりんけいえいを推進した人物です。南吉は、明治用水の計画をつくった都築弥厚の本を執筆していました。現在は、まちのえき岡菊苑として土日を中心に開放されています。当時の外観を残す貴重な建物です。
10、広千(旧屋号 金魚屋)
南吉の日記に登場する店。
二本木の牛が駅にいた。汽車を見て驚きはしり出した。金魚屋の娘が店番をしている角の店へとびこんだ。四百円ばかり損害を与えた。牛飼はすぐその場で弁償した。(昭和15年2月13日)
11、日新堂(日新堂書店)
南吉の日記に登場する店。
今日サラリイ。日新堂の払いが十八円なにがしかあるのには面喰った。「放蕩」の結果がこれだ。十五円入金して、うどんやで支那ソバを食べて寒い野道を歩いてくると、出て間もない大きな月が私の帰ってゆく村の上のかかっている。(昭和15年2月23日)
≪令和3(2021)年9月16日撮影≫