安城・南吉の日記を巡るコース①

 安城市が開発したスマホアプリ「安城ARナビ」にいくつかの散策コースがあります。その一つの「南吉の日記を巡るコース」です。すべてが南吉ゆかりの建物になっています。距離として約1.25km、写真を撮影しながらゆっくり廻って35分ほどでした。ポイントは、全部で11箇所、3回に分けて、コースのポイントを紹介します。今回は、ポイント1から3までです。
 アプリには、「新美南吉の日記に登場する店や場所で、現在も屋号や店舗等が続く場所を巡るコースです。」という解説文があります。

コース図


1、南吉回想の窓
  新美南吉生誕百年を記念して、平成25年7月30日に南吉が通勤路として使っていた安城市中心市街地に設置しました。このモニュメントは、安城高等女学校の校舎をイメージして制作し、ガラス窓越しに教師としての南吉の写真や資料などを展示しています。


2、小林時計店
 南吉の遺言状に登場する店。
 「弟よ、どうも今度はくたばりそうである。もしくたばったら次のことをやってくれたまえ。一、借金を払ってほしい。・・・・・・安城の小林時計店に一圓五十銭。(昭和16年3月~6月(推定))


3、博文堂(博文堂事務機店)
 南吉の見聞録に登場する店。
 「銭」が婦女界十二月号に発表される。日新堂で「文藝」を買い、婦女界はあるかきいたら、もう売り切れましたという。博文堂によって、帳面を買い、婦女界は?ときくと、奥から、持ってきた。パラツとめくると頁の上の余白の、よくタイトルが小さく印されてある箇所に銭という字が見えた。あるなと思って、前へ頁をくってゆくと、名と題の書かれた頁に来た。よかったと思った。(昭和15年11月18日)

≪令和3(2021)年9月16日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和3年11月26日(金):第3876号】