今月の掛軸 №125-【三十棒】
土蔵から出てきた掛軸の第20回目は、柏樹老師の「三十棒」です。柏樹の落款から、永保寺の僧堂を再開単した潭海玄昌老師(1811-1898)と思われます。老師の室号が柏樹軒といいます。
中央に大きく三十棒とあり、その左右に、「道得三十棒(みちいうるもさんじゅうぼう)」、「道不得三十棒(みちいえざるもさんじゅうぼう)」とあります。禅の修行の厳しさを表した言葉のです。三十棒は、禅の修行時に使われる、修行者の肩ないし背中を打つための棒-警策-をいいます。
≪令和3(2021)年8月2日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和3年8月14日(土):第3772号】