現代文学大系③-志賀直哉集-
ランダムに取り出した文学全集3冊目は、志賀直哉集です。ランダムというより、この一冊だけが、作家の写真付きカバーがないものでした。どうやら、私が昔この一冊だけは読んで、カバーを廃棄したものと思われます。全然記憶にはありませんが、読んだという形跡が残されていました。
志賀直哉(1883-1971)氏は、白樺派を代表する小説家の一人で、「小説家の神様」と呼ばれた文豪です。その平明で写実的な文体は文章のお手本とされ、後世の作家にも多大な影響を与えたとのことです。代表的な作品に、唯一の長編小説「暗夜行路」、そして国語の教科書にもよく掲載される、「小僧の神様」や「清兵衛と瓢箪」など数多くの短編小説があります。「暗夜行路」は、数奇な出生の秘密、そして妻の不倫を知った時任謙作の心の葛藤を描いた作品、過去に読んでいるとは思いますが、私の記憶からは完全に消えていました。今回、読み終えて、表題通りの感想です。「小僧の神様」や「清兵衛と瓢箪」は、落ちがややユーモアにあふれ、教科書で学習したんではないかと、かすかな記憶を呼び起こしました。
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ケース |
ケースの中の冊子 |
目次 |
≪令和3(2021)年6月18日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和3年7月7日(水):第3734号】