現代文学大系①-石川達三集-

 先代が購入した文学全集が書棚に入っています。全69巻です。全集の記録から想像するに、昭和36(1961)年7月に第1回配本され、それから69ヶ月(5年9ヶ月)かけて全巻が購入されたようです。
 コロナ禍における巣ごもり生活の中、何か有用な時間つぶしがないか思案するなか、この文学全集を読むことを思いつき、ランダムに1冊目を取り出しました。
 取り出されたものは、石川達三集。久々ぶりの文学作品で1冊450頁超、活字は小さく、読破できるか不安でしたが、作品の中に入り込むと意外と頁が進みました。17日で読破、この調子で2冊目以降に入ろうと思います。巣ごもり生活における時間つぶしの一つになることを実感しました。
 石川達三(1905-1985)氏は、昭和10(1935)年、ブラジル移民の実態を描いた『蒼氓』で第1回芥川賞受賞。この受賞作品がトップにあり、その他5作品、どれも読み出すと引きつけられる魅力がありました。石川氏について調べてみると、有名な作品に「青春の蹉跌」がありました。この作品は読んだ記憶があるのですが、あらすじをネットで調べても、内容は思い出しませんでした。
 
書棚に眠る文学全集 カバー付きケース 目次
≪令和3(2021)年6月18日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和3年6月19日(土):第3716号】