岡崎・東公園散策⑥-茶室・等澍庵と南北亭-  場所の地図 

 東公園散策の6回目は、茶室・等澍庵と南北亭です。丁度、公園の中央部にあります。

 等澍庵の前には、次の説明文があります。
 この茶室は、茶道宗偏流の再興者として知られる不蔵庵龍渓が設計した由緒あるもので、江戸時代の天保2(1831)年、伝馬町の商家、大黒屋の庭に建てられていたものを、昭和58(1983)年、市が寄付を受け、ここに移築されたものです。木造瓦ふき平屋建て52.18㎡

 南北亭の前には、次の説明文があります。
 南北亭は原名を「四松庵」といい、岡崎市出身の世界的地理学者、志賀重昂氏が、世界各地で収集された木、竹、石を用いて、明治44年東京代々木の自邸内に茶室を兼ねて建てられたものを、昭和4年に移築し改名したものです。
 南北亭の建築材料はその名の如く、柱には南西諸島南大東島産のビンロー樹(檳榔樹)、天井にはサハリン(樺太)北緯50度線上にあった日露樺太境界画定委員会本部所在地の「グロデコオ村」のトド松を使用し、その中央部には村名を浮彫にした板がはめ込まれています。また、床材には台湾産の大竹、壁砂には、上部にサハラ砂漠、下部にエジプト砂漠の砂を用いているなど、すばらしい建物です。
 
等澍庵 南北亭
≪令和3(2021)年4月19日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和3年5月24日(月):第3690号】