岡崎・東公園散策②-世尊寺-  場所の地図

 東公園散策の2回目は、公園内にある寺院の世尊寺です。どうやら宗派に属さない単立寺院のようです。参道入口に次の解説があります。

 東天竺山世尊寺は通称釈迦堂といい、岡崎市出身の世界的地理学者志賀重昂氏(1863~1927)の発願により建立されました。
 東天竺山なる山号は志賀氏自らの、”世尊寺なる寺号は、東本願寺法主の命名によるものです。
 志賀氏は、第3回海外学術旅行で欧米諸国を歴訪の途中、タイ、インド、スリランカ、ミャンマーの仏跡を巡拝し、仏像、仏画、仏石等を収集して大正13年に帰朝、釈迦牟尼世尊の祭祀と祭殿建立の企画案とともにこれらを岡崎市に寄付されました。このことをもとに釈迦堂建設計画が進められましたが、昭和2年志賀氏が享年65才で逝去されたため、この計画も一時中断となりました。しかし、生前から同氏と親交の深かった人々の努力と、岡崎仏教界の新たな参画により資金の目処も立ち、昭和4年4月20日に仮堂が完成し、今日に至っています。 

参道 本堂
≪令和3(2021)年4月20日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和3年5月20日(木):第3686号】