今月の掛軸 bP19−【南天棒の書】

 土蔵から出てきた掛軸の第14回目は、南天棒の書です。
 南天棒(1839-1925)は、明治から大正時代に活動した臨済宗の僧侶で、僧名は、中原ケ州(とうしゅう)といいます。常に南天で作った棒を持って行脚したため南天棒といわれるようになりました。
 書は、「白雲断処家山妙」(はくうん たゆるところ かざん みょうなり)。
 意味は、「心の中のくもりが消え、見通しの良い悟りの情景があらわれること」です。

≪令和3(2021)年2月3日撮影≫ 

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和3年2月5日(日):第3582号】