今月の掛軸 bP16−【野々村玄龍・柳緑花紅】
庫裏の押し入れを整理していたら、真新しい掛軸が出てきました。
落款に「指月」とあるので、どうやら、埼玉県にある平林寺代24世・野々村玄龍老師(1938-2011)の掛け軸のようです。
春をあらわしている言葉のようですが、ずっと古い掛け軸ばかりでしたので、その時点での紹介です。
禅語ですので、「りゅうりょくかこう」と読みます。ただ単に読めば、柳や花が美しく色づいているという情景を愛でているわけですが、季節が終わればその植物たちは、はかなく散っていきます。つまり、植物も人間も、命には限りがあるということを語っており、その限られた時間をいかに有効に使わなければと語っています。
≪令和2(2020)年11月8日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和2年11月11日(水):第3496号】