今月の掛軸 bP14−【風外慧薫・達磨】

 土蔵から出てきた掛軸の第10回目は、風外慧薫の達磨図です。
 風外慧薫(1568-1654)は、江戸前期の曹洞宗の奇僧で、もっぱら達磨や布袋等を描くのを得意としています。晩年、青銅300文で穴を掘らせ、自らそこに投じ、植木のように粛したとのことです。俗に穴風外、古風外と称されます。このような奇僧の軸が本寺にあることに、またまた歴史を感じさせます。

  ≪令和2(2020)年9月5日撮影≫ 

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和2年9月20日(日):第3444号】