焼津市:花沢の里 場所の地図

 焼津市の北東方向、静岡市の近くに、「万葉のふるさと」と呼ばれる「花沢の里」があります。花沢地区は、山の谷地にある30戸ほどの山村集落で、街道沿いに、石垣と板張りの建物が連なり、川や山林など周囲の自然環境と一体となり、独自の歴史的景観を作り出しています。建物は江戸時代以来の伝統を保っており、この歴史的景観が評価され、平成26(2014)年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
 この里の街道を歩くと、美しく積み上げられた石垣と黒い板塀がマッチし、美しい景観を見せています。集落突き当たりには、天平年間に行基により開山されたという市内唯一の天台宗の寺院である高草山法華寺がありましたが、新型コロナウィルス予防のため境内にも入ることができませんでした。

花沢の里入口 石垣と板塀が連なる街道沿い
万葉の歌碑 法華寺山門 法華寺本堂
≪令和2(2020)年6月24日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和2年6月25日(木):第3357号】