岡崎・徳川家康像 場所の地図
東岡崎駅前に、オトリバーサイドテラスの歩道橋に、大きな徳川家康像が設置されました。台座を入れて高さ9.5m、国内最大級だそうです。銅像の台座裏面に「厭離穢土 欣求浄土」と記されています。
説明板に次の解説がありました。
厭離穢土 欣求浄土
「厭離穢土 欣求浄土」とは、煩悩に穢れたこの世を厭い離れ、極楽浄土を欣んで心から願いを求めることです。平安中期の高僧源信(恵心僧都)が著した「往生要集」の中の言葉です。
永禄3(1560)年、松平元康(のちの徳川家康)が桶狭間の戦いで今川義元討死の後、菩提寺である大樹寺へと逃げ隠れ、前途を悲観し先祖の墓前で自害を試みましたが、その際に13代住職の登誉上人が「厭離穢土 欣求浄土」と説き、切腹を思いとどまらせたと言われています。
家康公は以後戦国の世を穢土とし、平和な世を浄土として「厭離穢土 欣求浄土」を旗印に幾多の艱難辛苦を乗り越え戦国時代を平定、世界的にも類をみない265年もの長きにわたる天下太平の世の礎を築きました。
家康公像は、徳川家康と改姓した25歳当時の姿です。顔の表情は京都知恩院や豊田市隣松寺にある木造を、鎧兜は山形県鶴岡市の酒井家に保管されているものを参考に制作されました。
≪令和2(2020)年4月1日撮影≫ |
釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和2年4月18日(土):第3289号】