京都市西京区・西芳寺(苔寺)  場所の地図 

 今回の京都旅行は、苔寺の拝観が事前予約できたため、苔寺を中心に近郊の松尾と山科をたどる秋の紅葉を巡る旅になりました。
 京都市西京区松尾にある西芳寺・通称苔寺は、臨済宗の単立寺院で、山号を洪隠山、本尊は阿弥陀如来です。奈良時代に行基が開創し、暦応2(1339)年に夢窓疎石を迎えて再興されました。心の字を形どる黄金池を囲む池泉回遊式庭園(史跡・特別名勝)は120余種の苔でおおわれ、見事な美しさをかもしだしています。幕末に岩倉具視が隠れ住んだという湘南亭(重文)があります。参拝には事前予約が必要で、拝観料は¥3,000です。ただし、庭園の散策前に、本堂において写経をし、願い事を示し本尊様に納経します。以前は般若心経でしたが、今年から延命十句観音経という短いお経になりました。平成6(1994)年に「古都京都の文化財」として、「世界遺産条約」に基づく世界文化遺産に登録されました。

山門 本堂へ続く参道の紅葉 本堂
黄金池を囲む池泉回遊式庭園 苔の美しい庭園 湘南亭
美しい緑色の苔が栄えます 黄金池を中心に 黄金池の紅葉
向上関ごしに眺める緑と紅葉  須弥岩組  朱印 
≪令和元(2019)年11月26日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和元年12月4日(水):第3153号】