関市立篠田桃紅美術空間 場所の地図
関市役所7階に、篠田桃紅(とうこ)美術空間という、美術館があります。
篠田桃紅は、今年106歳を迎えた現役の作家で、水墨抽象画という独自のスタイルを確立し、100歳を超えてなお、新たな表現に挑戦し続けています。
篠田桃紅は岐阜市出身の父、関市出身の祖母の下育ち、関市との関わりが深いことから、関市役所では文化整備事業の一環として篠田桃紅の美術品を展示しています。
現在は、「篠田桃紅 ひと字」という企画展(4/5〜6/20)が開催されていました。
展覧会趣旨がHPに次のように記載されていました。
「しばらく文字を書く仕事から離れていて、ふっと、字が書きたくなる時がある。前触れもなく、まったく、ふっと、字を書きたい、と思う時がある。」─『桃紅私というひとり』(2000年)戦後、文字からはなれて抽象へと向かった桃紅。目指したものは、書を超えた新しい墨の世界でした。抽象の凛々しく潔い線と削ぎ落とされ濃縮されたかたち、そして抽象のかたちに等しい墨のひと字には、静かで豊かな時空間が拡がっています。今展では、ひと字が書かれた作品を集め、書を超え、絵をも超えた美しい墨の世界を紹介します。
作者の年齢にまずびっくり、そして現役ということも。そして、会場には、すばらしいいろいろな「ひと字」があふれていました。書とひとことでは表現できない芸術性を感じました。作品を撮影できないことが残念でした。
≪令和元(2019)年5月11日撮影≫ |