没後60年 北大路魯山人:碧南市藤井達吉現代美術館  場所の地図

 碧南市にある藤井達吉現代美術館では、常に注目を引く企画展を開催しています。現在開催中(4/27〜6/9)の企画展は、没後60年を記念しての、北大路魯山人を中心とした、陶芸展です。副題に「古典復興−現代陶芸をひらく−」とあります。
 HPに次の紹介がありました。
 京都に生まれた北大路魯山人(1883-1959)は、はじめ書や篆刻の分野で活動していました。大正4(1915)年に初めて作陶を体験し、30代終わりの22年、生来の食に対する関心からやきものの制作に向かいます。彼は中世以来日本文化の核となっていた茶道を基軸とするわが国の伝統に触れ、一挙に陶芸の古典復興を代表する存在となりました。その活動はまさに「『美』を食す人」と形容できるものです。かつて中国大陸や朝鮮半島からもたらされ日本人によって守り伝えられたやきもの、日本で生み出された素朴なやきものからあざやかな色絵まで、長い年月をかけてこの国に積み重ねられたやきもののさまざまな美をすくい上げた魯山人の制作は、絶えず同時代の陶芸家たちを触発しました。彼が生涯にわたって世に送り出したやきものは膨大な点数にのぼります。
 本展覧会では北大路魯山人ゆかりの料亭として知られる八勝館が所蔵する作品と世田谷美術館の塩田コレクションを中心に、同時代の陶芸家たちの作品に加え、彼らが学んだ中国大陸、朝鮮半島そして日本の古陶磁もあわせて展示し、昭和陶芸の豊穣な成果とその源流から未来を見つめます。
 数多くの魯山人をはじめとする優れた同時代の作家達の作品を見ることにより、陶芸に関する眼もこえた感がしました。

美術館内の看板より
≪平成29(2017)年8月23日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【令和元年5月4日(土):第2939号】