嵯峨野散策D・奥嵯峨の三寺・滝口寺&祇王寺&壇林寺

 嵯峨野散策の5回目で、奥嵯峨の三ヶ寺です。二尊院から北へ300mほどの所に、ひっそりと落ち着いた3つの寺院があります。

 滝口寺(たきぐちでら)  場所の地図

 滝口寺は浄土宗の寺院で、山号は小倉山、本尊は阿弥陀如来です。明治時代の廃仏毀釈の影響を受け、一時は廃寺となりましたが、昭和に入ってから再興され、現在に至っています。長い歴史を持つこの寺は、平家物語に描かれている悲恋エピソードと、太平記の時代に登場する武将、新田義貞の首塚があります。

山門 本堂 本堂内
境内の竹林 新田義貞の首塚 朱印

 祇王寺  場所の地図

 祇王寺は、真言宗大覚寺派の寺院で、山号は高松山、本尊は大日如来です。寺自体は尼寺で、苔の美しい庭園、そして紅葉の名所としても知られています。「平家物語」の遺跡で、平清盛が愛した3人の女性が尼僧として余生を過ごしたと伝えるれています。鎌倉時代の作とされる清盛らの木像や墓があります。

参道 山門 本堂と苔の美しい庭園
美しい庭園 平清盛の供養塔 朱印

 壇林寺  場所の地図

 壇林寺は、真言宗の単立寺院で、山号は松森山、本尊は、准胝観音です。嵯峨天皇の后である檀林皇后が、弘仁6(815)年に建立。12の塔頭・子院をもち、平安初期の仏教文化の一中心地であったが、後年廃絶されました。昭和39(1964)年、現在地に再建されました。本堂と霊宝館には皇后ゆかりの遺品をはじめ、日本と中国の仏教美術品が展示されています。

山門 本堂 朱印
≪平成31(2019)年3月6日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成31年4月11日(木):第2916号】