京都・大徳寺本坊  場所の地図

 1月10日(木)から3月18日(月)まで、京都の冬の旅・非公開文化財特別公開として、大徳寺本坊が入っていましたので、拝観に行ってきました。
 平成29年1月【第2105号】に訪れたときは、拝観可能な塔頭寺院は行きましたが、本坊内への拝観はできませんでした。改めて今回、本坊内を見ることができました。しかし、拝観ルールの規制が厳しく、荷物は入口で全部預かり、堂内だけでなく、庭園の撮影も禁止ということで、本坊内の記録は、私の頭の中でしか残りませんでした。
 今回の特別公開は、方丈内8室と、方丈庭園です。
 江戸初期建立の方丈(国宝)は、8室に分かれ、開山国師の像を安置する「雲門庵」が、設けられています。内部を飾る「山水図」「芦雁図」などの障壁画(重文)は、江戸初期を代表する絵師・狩野探幽(かのうたんゆう)の代表作で、余白を生かした詩情豊かで瀟洒な水墨画です。方丈庭園(特別名勝・史跡)は、江戸時代初期の枯山水庭園で、聚楽第(じゅらくだい)の遺構と伝わる唐門(からもん/国宝)を望む南庭は、一面の白砂の奥、深山を表す椿の刈込を背に、滝を表す2つの大石を立てた平庭です。東庭は、小堀遠州(こぼりえんしゅう)の作庭と伝わります。

本坊山門 庫裡 朱印
≪平成31(2019)年3月5日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成31年3月13日(水):第2887号】