仁尾正文句碑 場所の地図

 本山方広寺の東側、三重の塔の駐車場に向かう道路の一角に、俳人仁尾正文(1929-2015)の句碑が建っています。仁尾正文は、浜松市在住で、排誌「白魚火(しらおび)」の前主宰者です。「白魚火」は、島根県出雲市を本拠としており、支部は全国にあります。「白魚火」とは、宍道湖における白魚漁のカンテラの火のことをいいます。
 方広寺に関する句ということで、ここに句碑が建てられたようです。次のような句の説明文が、句碑の右手にありました。

 衣手(ころもで)を押(おさ)へ灌仏(かんぶつ)し給(たま)へり

 近郷の臨済宗方広寺派大本山方広寺は、歳時記に載る法会をすべて行う。
 八十歳をとうに越した老管長が衣手を押えて灌仏をされていた。
           自註現代俳句シリーズ 仁尾正文集より抜粋
 【灌仏】釈迦誕生の4月8日 誕生仏の像に甘茶を注いで供養する行事
                         平成16年4月吉日 浜松白魚火会

≪平成31(2019)年2月17日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成31年2月26日(火):第2872号】