京都市右京区・化野(あだしの)念仏寺(ねんぶつじ)  場所の地図 

 京都市右京区にある化野の念仏寺は、浄土宗の寺院で山号を華西山といい、本尊は阿弥陀如来です。化野は京都洛西における風葬の地となっており、その後土葬に変わり、人々が石仏を建てました。今から約1100年前、弘法大師は、土葬という習慣を伝え、化野にお寺を建立し、その後、鎌倉時代に浄土宗の開祖である法然上人が念仏道場としたことから、人々に「化野念仏寺」と呼ばれるようになりました。時代を経るにつれ、無縁仏となった石仏は、明治時代に地元の人々の協力のもと、整備され祀られるようになりました。その石仏が祀られている場所は、石をひとつ、ふたつと子供が積み上げては、鬼が崩しに来るという「賽の河原」と同じように見えることから、この場所は『西院(さい)の河原』と呼ばれるようになりました。仏舎利塔は納骨堂になっています。

本堂 西院(さい)の河原
仏舎利塔 朱印
≪平成31(2019)年1月9日奉拝≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成31年1月29日(火):第2844号】