「私たち大本山の宗旨」掲示

 6月に、本山から送られてきた寺班証【第2621号】を掲示しました。その時同時に、「私たち大本山の宗旨」も送られてきました。今回、同じ額が手に入ったので、本堂にそれを掲示することができました。宗旨には次のように書かれています。

私たち大本山の宗旨
一、 宗派 臨済宗(禅宗)方広寺派
一、 宗旨 お釈迦さまの正しい法(心印といいます)を相承(うけつが)れた達磨大師、さらに本山開山円明(えんみょう)大師に及ぶ一流の禅の教えをもって宗旨とします。
一、 本山 深奥(しんのう)山方広寺(正式には深奥山方広万寿禅寺)は、応永4(1371)年に井伊家の一族奥山六郎次郎朝藤(ともふじ)公が山紫水明の地に山林田畑60余町歩を寄進し、無文元選禅師が開創した根本道場で一派を統括する本山です。
一、 開山大師 後開山様・無文元選禅師は後醍醐天皇の皇子で、当時の元国(中国)に多年留学・修行され、禅の一派を将来しました。皇室からは聖鑑国師及び僧位最高の円明大師を謚られております。(開山忌は4月22日)
一、 本尊 釈迦牟尼世尊(しゃかむにせそん)を大恩教主として仰ぎ尊崇します。末寺では観世音菩薩などそれぞれの御縁により本尊としておまつりし一定ではありません。
一、 経典 禅宗は仏心宗とも云われ、お釈迦様の正方をじかに心に頂く宗旨ですから、経典に固執いたしませんが、主に般若心経、観音経、白隠禅師坐禅和讃等をお誦みします。
一、 教義 「衆生本来仏なり」という自分自身が本来仏(ほとけ)であることを固く信じ自覚して、常に脚下(あしもと)を照顧(みつ)めて苦難に克ち、先祖の心と心とし、正しく生きる光明を感得し、大乗の慈悲の心を以て世の為、人の為に尽くします。
一、 鎮守半僧坊大権現 方広寺の鎮守守護神で六百年来、全国に広がる信者の崇信篤く、特に火防・交通安全・海上安全・学問・良縁成就等の霊験あらたかです。厄難消除の火祭りは2月16日。縁日は10月17日で、大祭は縁日前の日曜日に行われます。
一、 宗風 宗門は僧俗ともに禅による安心を確立する宗風で、不言実行、即ち誠実に処して、而も枯淡(じみ)で報恩謝徳を旨として実践する同心同行の教団です。

≪平成30(2018)年11月24日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成30年11月25日(日):第2779号】