今月の掛軸 bX0−【不識(ふしき)】

 先代が集めた色紙シリーズの第3弾です。
 今月は現管長より三代前の藤森弘禅(1925-1984)老師の書です。
 達磨の水墨画と「不識」の二文字。
 梁の武帝と名僧「達磨(だるま)」の禅問答の中での言葉です。
 武帝。「仏教の第一義とは何であろうか。」
 達磨。「不識(しらぬ)。」
 武帝は不審に思い,さらに問う。「それではお前は一体何者なのだ。」
 達磨は再び。「不識(しらぬ)。」  達磨は飄然として武帝の許を去ったとのことです。(書を楽しむより)

≪平成30(2018)年6月9日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成30年9月15日(土):第2708号】