金沢市内散策④

 「徒歩でぐるりと、新旧の金沢を訪ねるコース」の3回目、最終回です。

松風閣庭園  場所の地図
 鈴木大拙館と隣接する加賀藩・筆頭家老の庭園です。2000坪の敷地を持つ園内では、池の周囲を大きな木が取り囲み、昼間でも日影が多くなっています。江戸時代初期に、古沼と自然林を生かして作庭された庭園で、霞ヶ池の周辺には多くの大木が植生し、本多の森と一体の樹林を形成しています。この豊かな樹林を背景にして、蓬莱島を浮かべる霞ヶ池は、奥行きと広がりを感じさせ、静寂で深遠な庭園空間を構成しています。見応えのある庭園で、兼六園はこの庭園を参考にして造られたとのことです。

金沢市立中村記念美術館  場所の地図
 お茶道具と金沢ゆかりの工芸品を鑑賞できる美術館として知られています。酒造家で茶道にも造詣が深かった実業家が収集した茶道美術品を中心に古九谷、加賀蒔絵、加賀加賀象嵌など工芸品から現代作家の作品までを所蔵しています。茶道愛好家にとっては、とても魅力ある美術館です。

石浦神社  場所の地図
 石浦神社は、兼六園のそばにあり、西暦547年の古墳時代に草創された金沢市内最古といわれている神社です。古くは石浦郷七村という地域の産土神で、石浦町の裏手にあったためこの名前があります。江戸時代は藩主前田公の安産祈願所であったと伝えられています。

≪平成30(2018)年5月9日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成30年5月15日(火):第2585号】