金沢市内散策②

 すでに何回も訪れている金沢ですが、まだまだたずねていない場所が数多くあります。今回は、金沢市観光ガイドブックに記載されていた、「徒歩でぐるりと、新旧の金沢を訪ねるコース」から、まだ訪れていない何ヶ所かを楽しみました。

香林坊地蔵尊  場所の地図
 香林坊の交差点角に小さな祠が建っています。この「香林坊地蔵尊」は、比叡山の僧香林坊が薬種商の養子となり、夢枕の地蔵尊のお告げで前田利家の眼病を治し、以後繁栄したことに由来しています。 香林坊の地名はここから来ています。またこの地蔵尊は寛永の大火の時に火止めとなったといわれ、火伏せの地蔵尊としても知られています。

西外惣構堀(そうがまえぼり)  場所の地図
 惣構は、城を中心とした城下町を囲い込んだ堀(ほり)や、堀の城側に土を盛り上げて造った土居(どい)などの防御施設のことです。金沢城下町には、慶長4(1599)年に造られた「内惣構」と慶長15(1610)年に造られた「外惣構」が二重に巡っています。造成時の堀は深いところで約5mもあったとされ、土居は堀底から最大9mの高さを測ったといわれています。明治時代以降、防御線としての機能が失われたため、大部分の土居は堀の埋土として使用されて消失しましたが、堀部分は、かつてより幅が狭まって用水として使われています。内外惣構は、金沢城から見て東西に分かれているため、それぞれ「東内惣構」・「西内惣構」・「東外惣構」・「西外惣構」と呼ばれ、その延長は約9kmにものぼり、往時の惣構を後世に語り継ぐ貴重な遺構です。

金沢ふるさと偉人館  場所の地図
 「金沢ふるさと偉人館」は、藩政後期から現代まで、国内外に優れた業績を残した金沢ゆかりの偉人を紹介する人物館です。文化勲章受章者8人を含む近代日本を支えた偉人20人を展示しています。資料や著作の展示、パネルによる解説、体験などを通じ、次世代の子どもたちに伝えています。

偉人館全景 館内の展示
≪平成30(2018)年5月9日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成30年5月13日(日):第2583号】