名古屋市天白区・「姫街道とハイキングコース」約5km

 名古屋市天白区の史跡・文化財を巡る散策路(名古屋市史跡散策路参照)の1コースです。天白区には史跡散策路が4コースありますが、「天道・塩釜と坂道コース」 【第2277号】に続いての2コース目です。
 このコースの概要は次のように説明がありました。
 『商店街の発展が著しい地下鉄平針駅と原駅を起点・終点とするコ−ス。史跡は少ないが、比較的平坦な散策路。火渡り神事で知られる「秋葉山慈眼寺」、「針名神社」を経て、「農業センタ−」ヘ立ち寄り休憩するのも良いのではないでしょうか。「秀伝寺」から西へ、やや狭い脇道へ入る、これが、いわゆる「平針街道」(姫街道)です。』
 コース図を参照に巡り、ポイントの説明文は、コース詳細を参考にしました。当日は、4月中旬の気持ちの良い晴天で、ほとんど汗をかきませんでした。

地下鉄平針駅  場所の地図

秋葉山慈眼寺  場所の地図
 曹洞宗の寺院。大同4(809)年、京都御所炎上のとき、遠州の三尺坊尊が火災を鎮めるため京へ上り、その帰路当地に立ち寄り「鎮防火燭」の直筆を残され、これによって創建されたとのことです。その後、永禄3(1560)年、織田信長が桶狭間の合戦の折、この山に祈願して勝利を得たので、三尺坊の尊像を奉納しました。現在も、神仏混合の珍しいお寺で、神仏の行事が修行されている。参道には、藤棚としだれ梅、ぼたん桜の並木がある。なお、毎年12月16日に火渡り神事が行われます。

参道 本堂

忠魂碑  場所の地図
 秋葉山慈眼寺から針名神社へ至る道の左手に、明治の戦争に従軍した人々の忠魂碑と昭和の戦争での戦没者を祀った顕彰台などがあり、毎年4月に慰霊祭が行われています。

針名神社  場所の地図
 【平成28年2月7日(日):第1757号】を参照。

名古屋市農業センター
  場所の地図
 緑ゆたかな名古屋市東部に位置する名古屋市農業センターは、昭和40(1965)年に開設され、主に農業技術の研究と指導を行い、また、農業に親しむことができる施設として市民に利用されています。名古屋コーチンをはじめ乳牛・羊・豚などの飼育、野菜・花などの栽培が行われており、四季を通じて花が咲いています。ベゴニアを中心にした温室、約700本のしだれ梅、ゆったりと遊べる芝生広場などがあり、園内では、搾りたての牛乳やアイスクリームなどを販売しています。春の「しだれ梅まつり」、秋の「農業センターまつり」には大勢の人々で賑わいます。

ゲート 温室全景 温室内

荒池緑地  場所の地図
 緑地は、区の東部、南の荒池から農業センター、針名神社、秋葉山、大堤池に及び、面積は60haにも及びます。針名神社周辺と秋葉山は緑地保全地区に指定され、緑の保全が図られています。また、針名神社と農業センター周辺は野鳥保護区となっており、付近の小学生の手で巣箱が設けられます。

荒池 手づくりの小川とトンボ池 大堤池

秀伝寺  場所の地図
 曹洞宗。明応2(1498)年の創建。文禄元(1588)年の冬に焼失して廃寺となっていました。その後、慶長17(1612)年に再興されました。本尊の釈迦牟尼仏は、享保10(1725)年に作られたものです。

山門 本堂

姫街道  場所の地図
 平針街道は、慶長17(1612)年、三州岡崎から名古屋城への近道として造られました。この街道は、江戸時代の主街道である五街道の一つ東海道に対して、姫街道とも脇街道ともいわれました。街道の両側には松並木が続いていましたが、太平洋戦争中、造船などの必要から伐採され、今では跡形もありません。街道開通に際して人馬の継場(つなぎば)が必要であったことから、郷の島にあった16軒の農家に移転を命じ、街道ぞいに移り住まわせ、「平針宿」が誕生しました。その後、足助街道、熱田街道の交わる交通の要所として発展し、本陣、脇本陣も設けられ、宿場として大いに賑わいました。

地下鉄原駅  場所の地図

≪平成30(2018)年4月12日撮影≫

釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成30年5月8日(火):第2578号】