今月の掛軸 №86-【吾心似秋月】
 先月に引き続き、檀家山の家に飾られていた先代の色紙です。
 禅語の「吾心似秋月」と仙人2人が会話をしている絵です。この禅語は、『寒山詩』の次の五言絶句の最初の一文です。
 吾心似秋月   吾が心秋月に似たり
 碧潭清皎潔   碧潭清くして皎潔たり
 無物堪比倫   物の比倫に堪えたるは無し
 教我如何説   我をして如何が説かしめん
 「私たちの心がいつも秋月の如く清くあるであろうか」と問うています。  
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釣月寺和尚の一日一題 話題提供 【平成30年5月6日(日):第2576号】